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第60期王座戦第1局

昨年と立場を変えてのリターンマッチとなった第60期王座戦。
第1局が宮城県仙台市で行われました。
無謀?にも、大盤解説会に行ってまいりました。
夕食休憩前に終局も考えられるという話を聞いて焦りながら会場に駆けつけましたが大丈夫でした。
午後6時から始まった大盤解説会は250人以上が入る盛況ぶり。
注目度の高さを感じました。

司会は鈴木女流二段。
いきなり佐藤康王将の解説です。
初手から解説があり、感心しながら聞いていました。
▲7六歩△8四歩に▲6八銀で矢倉模様に。
△5三銀右で急戦矢倉となりました。
△8五歩に対しては▲7七銀が一般的で、それなら△5五歩と突く…など勉強になりました。
矢倉党の方にとってはイロハのイであること請け合いですが。

△2三歩と打たずに△9五歩、そしてそれに対する▲4二角成には驚かされました。
解説の先生方も意外といった言い方をされていました。

△4四角に▲4五桂、それに対する△9六歩。
「△9七歩成から△8八と、これが詰めろなのでその間に先手は攻めなければならない」との解説。

72手目△3三金左の局面で夕食休憩。
ここで次の一手が出題されました。
▲2二歩成と▲3三桂成が有力、というよりも二者択一の局面。
佐藤康王将と途中から入られた島九段が▲2二歩成を勧めていた(▲3三桂成だと△同金左▲2二歩成の際に△4二玉がある)こともあり、▲2二歩成と書いた方が多かったです。

私は最初に▲2二歩成と思い、次に▲3三桂不成と考えてそれに決めようとしましたが、ぎりぎりで▲3三桂成に変更。
夕食休憩後の着手は▲3三桂成で、結果的には当たりました。
ですが賞品に当選することは出来ず、「自分、こういうものは当たらないしな…」と納得したのでした。

夕食休憩後は野月七段と熊坂五段が登場。
野月七段は▲3三桂成△同金左に▲4五銀ではないかとの予想。
これが的中して「なるほど」と思ったのですが…。

帰宅して感想戦コメントを見ると、▲3三桂成△同金に▲2二歩成△4一玉▲3二と△同金としてから▲4五銀とすべきだったとあります。
頭が痛くなる手順です。奥の深いこと深いこと…。

髙野六段と金井五段も登場されました。
△6七桂。
「王手を掛けるのはあまり良くないことが多いのですが、この場合はそうでもなさそうですね」といった類の解説。
▲6九玉と寄ってどうか…と、▲同銀。
対して△同歩成ではなく△4五銀。
そして▲同歩と指さずに▲6六銀。
渡辺二冠は△9七歩成。「そこか…」と思いました。

羽生二冠は▲2二歩成から清算。詰めろが掛からなさそうという解説がある中▲2五桂。
「△8七とは…▲3三角から詰みそうですね」
詰めろ…終盤を磨かなければと思いました。
「まず読むのは△2三歩ですが…」、△2三銀が指されました。

▲3一金、△同玉に▲2三飛成。
対して渡辺二冠はじっくりと読みを入れます。
その末に△3二銀。▲4五歩に、△8八金。
「決まった…」という声がちらほらと聞こえました。
「これは、決めるだけ決めてから龍を取って詰ますということですね」

△3九飛で投了かとも言われましたが羽生二冠は指し続け、△3八飛成を見ての投了となりました。
104手まで渡辺二冠の勝ち。

終局後の両対局者登場には、一番の拍手が起きました。


両者が攻めるこのカードとしては珍しい展開。
終盤に時間を残す、渡辺二冠のうまさを感じました。
やはり、力戦も強い…。

一局を振り返って…。
▲4二角成がどうかというのは誰でも思うことかもしれませんが…。
本局のその後の展開を見ると、この手に問題があったとはあまり思えない気がします。
△6七桂に対して▲6九玉はどうだったかという話は解説でありました。

渡辺二冠にしては今期の成績は良くないと考えていましたが、秋に調子を合わせてきたといった所でしょうか。
相性ですかね…。羽生二冠は渡辺二冠と指すと、いつもと少し違うというのは何となく感じました。
とはいえ第1局はどちらが勝ちか最終盤まで分からない激戦となりました、第2局以降が楽しみです。


大盤解説会、考えすぎて頭が痛くなりましたが楽しい時間を過ごすことが出来ました。
プロの先生方を持ってしても、この対局は予想が当たらなかったとのことでした。
それほど難解な将棋だったということでしょうか。

「両者は終盤が長いですから面白いですよね」と仰ったのがどの先生だったかは忘れてしまいましたが、私もそう思いました。
「将棋は終盤」との思いを強くしましたね…。
指し手によって条件が変わってきて、しかもそれぞれがぎりぎりの手順。
私の頭ではあまり理解できなかったのが悔しいです。
この悔しさが、棋力向上の糧になればいいなと考えています。


追記
佐藤康王将「私は3回王座戦に出たのですが、相手は当然全て羽生さんで、勝ったことがないのですよね」
島九段「そうでしたか。私も出たことがあるのですが…0-6でした」
何という強さ…。
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Author:ratify
細々と将棋倶楽部24で指しております。指す手は悪手・疑問手の連続ですが、めげずに頑張っているつもりです。
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