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第70期名人戦終了後の雑考

第70期名人戦は、森内名人が羽生二冠の挑戦を4-2で退け、2期連続7期目の名人位獲得となりました。
本シリーズは先手番の勝利が続きましたが、第6局で破られて決着しました。
戦法は相矢倉、角換わり腰掛け銀、急戦矢倉、相矢倉、横歩取り、角換わり腰掛け銀。
個人的な感想は、森内名人の強さが目立ったシリーズという感じでした。
玉の堅さ、正確な指し回し。「これが名人の将棋か」と思わされました。

失礼ながら、昨年度後半の不調を考えればどうなるかと思いましたが…。
蓋を開けてみれば見事に名人戦に合わせてきました。
参考までに、過去5年の森内名人の勝率を挙げておきます。

森内名人の勝率(過去5年)
2007年度 24勝21敗 .533
2008年度 26勝21敗 .553
2009年度 28勝22敗 .560
2010年度 22勝18敗 .550
2011年度 10勝19敗 .345
通算成績(6月15日現在) 815勝455敗 .642 

記憶が正しければ、昨年度が初の負け越し。
通算勝率はさすがに高いですね。これから上げるのは厳しそうですが…。
昨年度を除けば成績は安定していたので、今年度大きく崩れることはないと思います。
あのような内容の将棋が指せるわけですし、名人強しと言わせる成績を期待したいものですね。

森内名人は通算タイトルを10期としました。その内7期が名人というのは名人戦との相性の良さを物語っているように思います。
ちなみに順位戦もA級で70勝28敗、勝率.714と非常に高い成績です。


羽生二冠は前期のリターンマッチでしたが、またしても及びませんでした。
A級順位戦全勝は史上3人目。
1人目は中原十六世名人の第26期(昭和41年度)で、名人戦では連覇を13で止め、大山名人時代に終止符を打ちました。
2人目は森内名人の第62期(平成15年度)で、前期のリターンマッチで名人復帰を果たしました。
過去の例ではいずれもA級全勝者が名人を奪取していましたが、初めての挑戦失敗となりました。

先日の新聞記事にはこうありました。
 タイトルを失った翌年、挑戦者になってあっさりと奪い返す。しかもこっぴどく打ち負かす。
 そんな"鬼武者モード"と化した羽生を何度も見た。
羽生二冠の凄みを感じるとともに、挑戦を跳ね返す森内名人の強さも裏付ける文章かと…。


第71期A級順位戦の挑戦者は昨年と同じ気がしますが、渡辺二冠が最有力だと思います。
昨年度初の二冠になり、A級順位戦では惜しくも2位。
現在28歳、脂の乗っている時期だと思いますね…。


最後に今年度注目の棋士の成績です(6月15日現在)。

渡辺二冠 4勝2敗 .667
森内名人 7勝4敗 .636
羽生二冠 9勝5敗 .643
郷田棋王 2勝3敗 .400
佐藤康王将 6勝1敗 .857
谷川九段 0勝2敗 .000
久保九段 1勝3敗 .250
広瀬七段 6勝3敗 .667
戸辺六段 3勝7敗 .300
豊島六段 8勝1敗 .889
佐藤天六段 6勝2敗 .750
中村太六段 9勝4敗 .692
糸谷五段 6勝0敗 1.000
菅井五段 3勝5敗 .375
阿部光四段 2勝3敗 .400
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